嶽神伝 孤猿(上) (講談社文庫)
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によって 長谷川 卓
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内容紹介 深い森の奥に子供を売り買いする「ひと市」が立つ。集落が生き残る術として――。甲斐の虎と越後の龍の一触即発前夜、隠居館で暮らす信虎の息子が攫われた。七歳の太郎の行方を追って、武田・長尾・今川・北条、それぞれの欲と思惑のため忍びが暗躍、無坂ら山の者は義と情のため戦い抜く。 内容(「BOOK」データベースより) 深い森の奥に子供を売り買いする「ひと市」が立つ。集落が生き残る術として―。甲斐の虎と越後の龍の一触即発前夜、隠居館で暮らす信虎の幼子が攫われた。七歳の太郎の行方を追って、武田・長尾・北条、それぞれの欲と思惑のため忍びが放たれる。無坂ら山の者は義と情のため戦い抜く。文庫書下ろし。 商品の説明をすべて表示する
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前作『嶽神伝無坂』読了後、今か今かと待ちかねていた続編が出た。前作が今回の『孤猿』上下へ導く壮大な序章であったのだ、と改めて納得。物語はいよいよ戦国の雄が激突する風雲急を告げる刻に向けひた走る。我が子・武田晴信によって甲斐を追われた父・信虎だったが、駿河・今川氏の庇護の下、隠居館に住まい、庶子・太郎をもうけた。ところが、この太郎がかどわかされてしまうのだ。太郎探索を依頼される山の者・無坂。これを好機と太郎暗殺のために投入される甲斐の忍者たち。武田と反目する越後の龍・長尾景虎もまた、太郎救出をもくろむ。物語は、次々とさまざまな群像を描き出し、太郎は運命に翻弄されていく。若き日の秀吉、家康の姿も垣間見え、興味は尽きない。前作を読むうちに、この作者の山の者シリーズを片っ端から読んでやろうと思い、次から次へと読んだ。読み進むうちに気が付いた。これら山の者の話は、個々に独立したお話ではなく、全てが有機的につながった、あまりにも壮大な一大絵巻なのだ、ということに。いや、過去に始まり。未来へつながる一方向的なものというよりは、過去も未来も、全てが包括的に含まれる大きな円のように思えた。この円環は、いつ、どのように閉じられるのだろうか。早くも、次回作が楽しみでならない。
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