大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件―なぜ美しい羽は狙われたのか本ダウンロード無料pdf

大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件―なぜ美しい羽は狙われたのか

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大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件―なぜ美しい羽は狙われたのか本ダウンロード無料pdf
によって カーク・ウォレス・ジョンソン
4.5 5つ星のうち4 人の読者
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内容紹介 ◆本書に寄せられた賛辞 「博物館侵入事件、進化論の発見、絶滅の危機に瀕した鳥たち、 そして毛針作りにとりつかれた者たちが巣くう地下世界 ――無関係に見える話題を見事にまとめあげた犯罪実話だ」 マーク・アダムス(『マチュピチュ探検記』著者) 「一見すると地味で埋もれてしまいそうな事件を題材に、 つぎからつぎへと繰り出される洞察と驚き。最初から最後まで魅力に満ちた一冊」 マイケル・フィンケル(『ある世捨て人の物語』著者) 「犯罪そのものだけでなく、文化遺産の重要性について多くのことを教えてくれる」 エリザベス・マーシャル・トーマス(『犬たちの隠された生活』著者) 「魅了される……この犯罪をめぐって著者が取り上げた何もかもがストーリーテリングの極みだ」 カーカス 「科学、歴史、犯罪ドキュメンタリー好きの読者にアピールするページターナー」 パブリッシャーズ・ウィークリー ***** 死んだ鳥を大量に盗む? いったいぜんたい、だれがそんなことを? 2009年6月。 ロスチャイルド家がヴィクトリア時代に創設した博物館から、約300羽の鳥の標本が消えた。 世にも美しい鳥が行きついた先は、希少な羽で毛針を制作する愛好家たちの世界だった! この突拍子もない盗難事件を偶然知った著者は、最初は好奇心から、やがては正義感から、事件の調査に乗り出す。 羽毛をめぐる科学史と文化史、毛針愛好家のモラルのなさと違法取引、絶滅危惧種の保護問題、 そして未来へのタイムマシンとなりうる標本と、それを収集・保存する博物館の存在意義。 スピーディーに展開される犯罪ルポルタージュ。 ◆目次 第1部 捕われる鳥、裕福な人 1章 アルフレッド・ラッセル・ウォレスの試練 2章 ロスチャイルドの博物館 3章 羽飾りファッションの大流行 4章 自然保護運動の誕生 5章 ヴィクトリア時代の高貴なたしなみ 6章 毛針界の希望の星 第2部 トリング窃盗事件 7章 ロンドンでの日々 8章 博物館侵入計画 9章 窓破り事件 10章 突拍子もない犯罪 11章 捜査 12章 ネットオークション 13章 逮捕 14章 審理 15章 診断 16章 判決 17章 消えた仮剝製の行方は? 第3部 真相究明 18章 国際毛針制作シンポジウム 19章 自然史標本はなぜ重要か 20章 タイムマシンに出合う 21章 鳥類学者プラムのUSBドライブ 22章 エドウィンとの対面 23章 ノルウェーでの三日間 24章 ミケランジェロが消えた 25章 鳥の魔法 ▶Amazon.com、BuzzFeed、Forbesなどで、2018年の年間ベストブックに選出! ▶2019年アメリカ探偵作家クラブ賞ノンフィクション部門、 2019年英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞ノンフィクション部門にノミネート! ▶『ネイチャー』、『サイエンス』、『ニューヨーク・タイムズ』、『ウォール・ストリート・ジャーナル』などでも絶賛レビュー掲載! 出版社からのコメント 絵画の盗難事件を耳にする機会はありますが、博物館から鳥の標本が盗まれたと聞いても、「?」となると思います。実際のその動機も、本書の中心となる「毛針制作マニア」以外には理解しがたいものです。博物館の標本は、一般に展示されているかどうかに関わりなく、科学的にきわめて高い価値があります。その標本が失われることの影響を考えさせられる、これまでになかったタイプの犯罪ノンフィクションです。 内容(「BOOK」データベースより) 死んだ鳥を大量に盗む?いったいぜんたい、だれがそんなことを?大英自然史博物館から忽然と姿を消した鳥標本。色鮮やかな羽を持つ鳥はなぜ盗まれたのか?Amazon.com、BuzzFeed、Forbesなどで2018年の年間ベストブックに選出!2019年アメリカ探偵作家クラブ賞ノンフィクション部門、2019年英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞にノミネート! 著者について Kirk Wallace Johnson(カーク・ウォレス・ジョンソン) 文筆家。『ザ・ニューヨーカー』『ニューヨークタイムズ』『ワシントンポスト』『ロスアンゼルス・タイムズ』などに寄稿。米軍撤退後のイラクで、米軍に協力したイラク人の通訳や医療関係者が迫害を受けているのを知り、そうした人たちを難民としてアメリカに呼び寄せるNPO活動を展開。2013年に出版されたデビュー作『To Be A Friend is Fatal』はイラク戦争と難民救済活動の体験を綴ったメモワールで、好評を博した。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) ジョンソン,カーク・ウォレス 文筆家。『ザ・ニューヨーカー』『ニューヨーク・タイムズ』『ワシントン・ポスト』『ロサンゼルス・タイムズ』などに寄稿。米軍撤退後のイラクで、米軍に協力したイラク人の通訳や医療関係者が迫害を受けているのを知り、その人たちを難民としてアメリカに呼び寄せるNPO活動を展開。2013年に出版されたデビュー作To Be a Friend Is Fatalはイラク戦争と難民救済活動の体験を綴ったメモワールで、好評を博した 矢野/真千子 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件―なぜ美しい羽は狙われたのかを読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
まるで推理小説のようなタイトルに「強く」惹かれたわけではありませんが、推薦文が少々気になって読んでみました。ロンドンに行ったことがある方なら、「大英自然史博物館」≒「ロンドン自然史博物館」を訪れた方もいらっしゃることでしょう。しかし、この本の舞台はロンドンの郊外、トリングという場所にある大英自然史博物館の分館(別名「ウォルター・ロスチャイルド動物学博物館」)。ここから希少な鳥の標本を盗んだ犯人と標本の行方を追うという実話です。その一行だけの内容であれば平凡な本で終わったことでしょう。しかし、筆者の文筆力は大したものです。まずは、鳥の標本が採取された歴史に遡ります ――― チャールズ・ダーウィンと独立に進化論を「発見」し、「ウォーレス線」の名を残しているアルフレッド・ラッセル・ウォレスの冒険談から始まり、19世紀後半のヨーロッパにおける婦人による羽根帽子の大流行と、多くの鳥の絶滅危機、そしてこの本のメインのテーマであるフライフィッシング用の毛針作成。様々な歴史、文化背景の記述に引き込まれすが、ここから本題の「窃盗」事件の話に入ってきます。事件があった時に博物館側は侵入を知りつつも、「窃盗」があったことに気づきもしない失態。しかし、1か月経ってようやく貴重な鳥の標本が大量に盗まれていたことが判明し犯人が逮捕されます。犯人が実刑を逃れることになる裁判の経緯も読みどころです。でも、それだけではこの本は終わりません。裁判の結審後、何か腑に落ちない筆者が、ネット情報を利用しながら19世紀の毛針作成を模倣するコミュニティーに「侵入」し、一旦は消されたはずの情報を得ながら、真実を追っていきます。実に面白く、一気読みをしてしまいました。お勧めの本です。

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